「介護支援専門員としての役割を十分に認識し、会員相互の資質の向上を図ると共に、大田区介護保険事業の充実と適正な運営に寄与すること」を目的として2008年9月大田区介護支援専門員連絡会(以降「連絡会」)は設立されました。以来、会員のみな様方の協力を得て、その目的を達成するために会員相互の意見や情報を交換し、大田区における介護保険事業の問題点や課題を提起し、改善に向けた提案等を保険者に行ってきたところです。

その結果、保険者である大田区との間に「懇談の場」が設置され忌憚のない意見交換が行われるようになり、「メディカルケアネットワークおおた」に代表されるような大田区三医師会等との交流を通して「医療と福祉の顔の見える連携」が図られ、あるいは大田区内各事業者連絡会との協働作業による「災害Q&A」が作成される等々多くの実績を挙げることが出来ました。

しかしながら、2012年4月に施行される改正介護保険法のもと、さらに大きく変わってゆくであろう介護保険制度に対してどのように職能団体として対応していくのか、あるいは行政等各種団体・組織との関係構築を如何に図っていくかということにおいて、現状のような「責任の所在が不明確」な任意団体のままでは継続的運営に限界があります。
よってこの度、連絡会を「①責任の所在を明確化し社会的に認知を得る ②長期的継続的運営体制を構築する ③財政基盤を確立する」ことを目的とし、新たにNPO法人として第一歩を踏み出したいと考えます。

その上で「(ⅰ)各種研修の行政等からの受託 (ⅱ)連絡会による解釈に関わるモデルケースの提示 (ⅲ)介護支援専門員及び居宅介護支援事業所への支援 (ⅳ)地域ネットワークの構築 (ⅴ)調査研究事業」等々の事業を今後議論検討のもと進めて参ります。

皆様方の一層のご支援、ご協力、協働をお願い申し上げます。

2011年11月28日

NPO法人 大田区介護支援専門員連絡会発起人会